V For Vendetta Vフォー・ヴェンデッタ
最近Vフォー・ヴェンデッタを見ました。実は今回でこの映画を見るのは2回目なのですが、一回目見たときよりも理解できたし、かなり好きになりました。
といっても、日本語字幕で見たのと、主人公Vが使う言葉はほんとに難しい&作品の引用が多いので彼のいってるセリフの内容全ては理解できなかったと思います。そして、なんといってもテーマが難しい。一回目見たときは、Vがマスクをはずさないことや、イーヴィーも拷問されたのになんでVを好きになることが出来たのかなど、疑問点がありました...
個人的にこの映画の見所は、ナタリー・ポートマン演じるイーヴィーが投獄されるシーン。自分の命よりも大切で貫きたい信念がイーヴィーの中に生まれていく過程は感動して涙が出そうになりました。自分がもし彼女の立場だったらとか考えてしまいました。生きていけるけどフリーダムを諦めるか、それとも自分の命をかけてまで信念を貫くか?恐怖に打ち勝ったイーヴィーのようになれるだろうか?多分自分だったら真っ先にVの居所を言ってしまいそうです。
あと好きなのは最後のシーン。最国会議事堂が爆破され花火が上がっているところで市民がガイ・フォークスのマスクを外します。仮面の下は市民のほかに死んだはずのゴードンやヴァレリー、撃たれた女の子など。ここでVのマスクを外す、外さないは問題ではなかったんだ、と気づきました。Vのマスクはフリーダムの象徴。自分の命をかけてまで自由を求めた人はみんなVだったのだ。
それにしても、ナタリー・ポートマン毎回良い作品に出ますね。この作品で髪を剃って実際坊主になったので話題になりましたが、それ目当てで見るには惜しいくらい良い映画だと思います。
他にも、テロについて考えさせられる映画でもあります。政府からしてみればVの行動はテロなのです。映画では政府が完璧な悪として描かれているのでVはヒーローだと言えますが、実際に起こるテロはどうなのでしょうか。
そういえばテロについてのチョムスキー 9.11 Power and Terrorという面白いドキュメンタリー映画を見ました。チョムスキーは言語学者で知らない人はいないと思いますが、こんな活動もしてたなんて!とびっくりするくらい、リベラルなアイディアを分かり易く人々に訴えかけています。テロに関しての考えが変わるかもしれません。
ちなみに Vフォー・ヴェンデッタの英語レベルはほんとに高い!イーヴィーの話す英語(アメリカ人であるナタリーがブリティッシュ・イングリッシュを話してます)は聞き取れますが、他は何回も見て語彙とか覚えたいです。
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